ハイスぺ幼馴染が約束を守ってくれるって本当⁉
「あの…あっくん…ひとつだけお願いがあります。」
「どんなお願い?」
あっくんは笑顔で楓を見た。
「会社では私達の関係をまだ言わないでいて欲しいです。」
「楓、それはどうして?」
あっくんは少し怪訝な表情をした。
「きっと私なんかがあっくんと親しくしていたら、いろいろ言われそうだし…まだ自信が無いのです。」
あっくんは少しの間沈黙して何かを考えているようだ。
少しして大きく頷くと楓に笑顔を向けた。
「わかった。楓がそうしたいというなら俺達の関係は内緒にしよう。ただし、どうしても公表しなくてはならない時が来たら皆に伝えるよ。良いかな?」
「はい。ありがとうございます。」
楓に優しい微笑を向けていたあっくん。
しかし、なにか思い出したように真剣な表情をした。
「楓、君の家族…特に妹には注意したほうが良さそうだな。あの感じだと何をするか分からないぞ。」
「大丈夫です。これでも一応は家族ですから。心配頂いてありがとうございます。」
楓はまだこの時、妹や継母の恐さを甘く見ていたようだった。