【サク読みAI小説】独白アイドル〜幕が降りたあとで〜【アイドル×少年×短編】

【完結済み】プロローグ:Born to be a KING

15才で俺が掴んだのは、玉座の感触。

東京都世田谷区出身、平沼一希(ひらぬまかずき)
どこにいたって俺は“王様”だった。

幼い頃から自分と他人を比較して、
優越感に浸ることが多かった俺は、
自分の価値というものをよく理解していた。

都内の実家育ち、通ってるのは大学附属の名門中学。
この時点でたぶん、人類の上位1%。
さらに、小さな頭に長い脚、整った顔。
映えるなんて言葉ができる前から、俺は映えてた。

家に金があれば垢抜けるのも早いし、育ちがいいと自然とセンスも磨かれる。
このあたりで、もう人類の上位0.1%くらいか。
実際、学校中を見渡しても、
自分の劣化版コピーみたいなヤツばっかりだった。

だから、もっともっと刺激が欲しかった。
それも、プライドをくすぐるような上等なやつが。

俺が目指すのは、1億2000万分の1の存在。
そうーーアイドルだ。
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