過つは彼の性、許すは我の心 弐
ソドムで を見つけた
複数の女の甲高い声が聞こえる。
一際盛り上がっていそうな部屋の扉をそっと開けて、中を確認する。
大きなベッドでセクシーな衣装に身を包んだ女達が絡みつく対象物…。
いた…!
怒りに任せて両扉をバンッと開け放った。
「きゃ!」
「誰!?」
私の立てた物音に驚く女達。
しかし乗り込んだ私が、自分達と同じ様な衣装に身を包んでいる事に気付くと、
「ちょっとアンタ誰よ。ここは男も女も選ばれた人しか入れないんだから」
「そうよ出てってよ!」
ものの数秒でこの有様。
無視して近付く私に1人の女がベッドから降りて、目の前でピタリと止まる。
大きい…色んな意味で。
「耳聞こえてないの?出てけって言ってんの」
だからと言って、
「…貴方が出てって貰える?そこにいる男に用事があるの」
「はあ?」
負けるつもりもないけれど。
眉を跳ね上げる女は、こんな所に働いているだけあって美しい。
踊り子衣装を着ている私より肌の露出が激しく、胸なんてその透けた衣装で丸見えで、普段の私なら苛立つセクシー美女にタジタジだろう。
でも今は、
「貴方こそ聞こえなかったの?そこで阿呆みたいに寝っ転がっている大馬鹿に話があるから、出てけって言ったの」
私より全然背も高い、キャットファイトしたら確実に負けるであろう女を睨めるぐらいには気が立っていた。