過つは彼の性、許すは我の心 弐
「アイツ、円嘉がああなったの自分のせいだと思ってないんじゃない?」
「キッツ」
「ヤバいでしょう私なら来れないわ」
女達の声で静かになるカラオケボックスの一室。
その集団にいた顔はよく知っている顔で。
ああ…円嘉の傍にいた。
円嘉の傍にいて、私を虐めて、最終的には円嘉に切られて、学校に居づらくなって、私みたいに外の学校に行った女達。
悪意ある女達の言葉に胸がキュッとなったが、
「誰呼んだの?」
「さあ」
「勘弁しろよ折角唐堂を出汁にして楽しもうとしたのに」
「帰っていいぞお前ら」
案外常識人が多く、女達の言葉を間に受ける人達はいなかった。
さあっと顔を赤くする集団を他所に、
「つーか今さ。連絡で老人会出ていたじいちゃんが神様見たって言い始めて、親がまさかお迎え!?ってなって病院連れてったらしいんだけど」
「大丈夫なのかそれ」
「いや不思議な事に病院に行ったら、じいちゃんと一緒に老人会出てた人が皆んな居て、逆に元気になったって意味分かんね」
急にホラー?な話をし始めて、完全に話がそっちに持ってかれた。私も気になる。
「こわ…何だそれ。集団ヒステリー?」
「私の所にも連絡来てる!」
「マジで怖いんだけど」
「うち大丈夫かな」