過つは彼の性、許すは我の心 弐

こうなると思っていた

 

 文化祭1日目。

 雲一つない美しい青空と共にいいスタートを切れたーーー…。


「と思ったらこれだよ…」


 床で目を回しながら、はあ…と溜息を吐く。

 原因は分かっている。

 ここ連日で起きた事にプラスして、駄目押しの出来事が今朝に起きた。

 それはふと起床してしまった、


「(起きるか…)」
 

 朝の5時くらいの事。

 二度寝したら起きれない気がするし、お風呂に入ろうかな…。

 幸いにもお金持ち学園様様でお風呂は部屋に備え付けているので、他人に身体の惨状は見られない訳だ。

 シーツに包まれた素肌に刻まれた赤い痕に噛み跡。

 身体の際どい部分に散見しており、古いモノはより赤くされ、消える暇もない。


「はあ…」


 溜息を吐いて起き上がろうとして、グイッと引き戻される。

 言わずもがな、


「き、え、んっ」


 喜影君に引き寄せられた。名前を呼ぶ前に口を塞がれ、朝にしては刺激の強すぎるぐらい濃厚な口付けに、いやでも息が上がる。

 私達の間に言葉は少ない。

 彼は瞳で語る。

 鋭い瞳で息も絶え絶えの私を見つめ捕食せんと喰らいつき、私は焼き尽くそうとする瞳から逃れる様に行為に集中する。

 いつもならこの流れで、時間を掛けてゆっくり私を痛ぶるんだけれど。


「き、ん…はあ…もう起きないと」


 今日は文化祭初日だ。生徒会だし早めに行かないといけない。

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