過つは彼の性、許すは我の心 弐
「ふふっ…分かったよ。それでいこう!」
そう言いながら、大胆にもまた獅帥君の胸に飛び付く。
嫌がらない獅帥君を良い事に胸に頬擦りする。妃帥ちゃんと同じ匂いがする。
今日遭った怖い事もこれで許してやろうと言う気分になった。
「おやすみなさい。獅帥君」
強引に話を終えた私に、
「…おやすみ」
聞き心地の良い声と腕の温もりを与えてくれる獅帥君のお陰で、すんなりと眠りに誘われた。
そんな彼にも穏やかな眠りが訪れます様に。
眠りの世界に片足を突っ込みながら、そう天に祈った。