王子と姫の溺れる愛
誕生日
ある日の午後10時を回った頃。
会員制のバー。
「――――琥珀、お待たせ」
「おせーよ!!」
「うん、ごめんね。
メグとなかなか離れられなくて…」
「その気持ち、わからなくはねぇよ?
でもさ、俺だって早く帰って椿姫と会いてぇの!!」
「うん、そうだよね。
椿姫さんは?元気にしてる?」
「あぁ!元気にして………って!!
“そんなことより”相談ってなんだよ!!
…………つか!お前ぐらいだからな?」
「何が?」
「この俺様をこんな待たせて、その上こんな時間に相談に乗ってあげるために会いに来させる奴」
「そうなの?
恵也達は?」
「は?
恵也達のために、こんな時間にわざわざ会いに来るわけねぇだろ!?」
「仲間でしょ?」
「仲間だよ?
そりゃあ、なんかあったらすぐに会いに行く。
でも、普段は……あ、ないな!」
「相変わらずだね。
琥珀は“絶対的な俺様”」
この国の王子と言われている、湯王 琥珀。
その完璧な容姿と、威厳、教養、礼儀、礼節……
全てにおいて完璧な人物。
その琥珀が唯一“俺の次に凄い男”と認めている人物。
高徳 琉王。
琥珀の小中高の同級生で、琥珀と同じく財閥の令息として生まれ、幼少の頃から期待とプレッシャーをかけられてきた男。
高徳も、湯王と並ぶ財閥一家だ。
琥珀同様、完璧な容姿に教養や礼儀など…全てが洗練された人物。
更に今年、高徳グループの副社長に就任したばかりである。
「――――で?なんだよ、相談って」
「琥珀は、椿姫さんの母上をどうやって説得したの?」
「は?
芽梨の両親に、芽梨のこと任されてるって言ってなかったか?」
「両親じゃなくて!
勇雄さんだよ。
…………勇雄さんに反対されてるんだ」
「あー!芽梨の兄貴か。
なんで?」
「うーん…メグと離れたくないんじゃないかな?」
「あのおっさん、シスコンを拗らせてるもんなぁ〜」
「もうすぐ、メグの二十歳の誕生日だろ?」
「あぁ。
パーティーの招待状、来てたな」
「だから僕としては、結婚したいなって!
メグも成人するわけだし」
そう言って琉王は、酒をコクコクと飲んだ。
会員制のバー。
「――――琥珀、お待たせ」
「おせーよ!!」
「うん、ごめんね。
メグとなかなか離れられなくて…」
「その気持ち、わからなくはねぇよ?
でもさ、俺だって早く帰って椿姫と会いてぇの!!」
「うん、そうだよね。
椿姫さんは?元気にしてる?」
「あぁ!元気にして………って!!
“そんなことより”相談ってなんだよ!!
…………つか!お前ぐらいだからな?」
「何が?」
「この俺様をこんな待たせて、その上こんな時間に相談に乗ってあげるために会いに来させる奴」
「そうなの?
恵也達は?」
「は?
恵也達のために、こんな時間にわざわざ会いに来るわけねぇだろ!?」
「仲間でしょ?」
「仲間だよ?
そりゃあ、なんかあったらすぐに会いに行く。
でも、普段は……あ、ないな!」
「相変わらずだね。
琥珀は“絶対的な俺様”」
この国の王子と言われている、湯王 琥珀。
その完璧な容姿と、威厳、教養、礼儀、礼節……
全てにおいて完璧な人物。
その琥珀が唯一“俺の次に凄い男”と認めている人物。
高徳 琉王。
琥珀の小中高の同級生で、琥珀と同じく財閥の令息として生まれ、幼少の頃から期待とプレッシャーをかけられてきた男。
高徳も、湯王と並ぶ財閥一家だ。
琥珀同様、完璧な容姿に教養や礼儀など…全てが洗練された人物。
更に今年、高徳グループの副社長に就任したばかりである。
「――――で?なんだよ、相談って」
「琥珀は、椿姫さんの母上をどうやって説得したの?」
「は?
芽梨の両親に、芽梨のこと任されてるって言ってなかったか?」
「両親じゃなくて!
勇雄さんだよ。
…………勇雄さんに反対されてるんだ」
「あー!芽梨の兄貴か。
なんで?」
「うーん…メグと離れたくないんじゃないかな?」
「あのおっさん、シスコンを拗らせてるもんなぁ〜」
「もうすぐ、メグの二十歳の誕生日だろ?」
「あぁ。
パーティーの招待状、来てたな」
「だから僕としては、結婚したいなって!
メグも成人するわけだし」
そう言って琉王は、酒をコクコクと飲んだ。
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