王子と姫の溺れる愛
琉王は大学四年の時、大学の見学に来た四つ下の芽梨に一目惚れをし、その後猛アプローチの末、恋人になれたのだが、芽梨の15歳年の離れた兄・勇雄は未だに交際を快く思っていないのだ。
勇雄は、超がつくシスコン。
芽梨を異常に可愛がり、過保護に囲っている。
そのため芽梨とデートどころか、ただ会うだけでも邪魔をして牽制してくるのだ。
「……………つまりあのおっさんが邪魔してくるから、プロポーズ出来ないっつうこと?」
「まぁ、早い話がそうだね。
いつもデートしてても、近くで待機してるんだ」
「………は?
あのおっさん、ストーカーなの?(笑)」
「まぁ、そんなところだね。
兄じゃなかったら、確実にストーカーだね」
「ほんと、異常なおっさん…
椿姫も言ってたな。
“とってもカッコ良くて、紳士的で、琥珀と同じくらい完璧な方なのに、メグちゃんに関することは見境がない”って」
「メグにはちゃんと、矢澤(芽梨の執事兼ボディガード)がついてるんだよ?
なのに、矢澤をわざわざ帰すんだから」
「重症だな…」
「ね?
椿姫さんの母上に似てるでしょ?」
「ま、まぁな…(笑)」
「ねぇ、どうしたらい?
メグの兄じゃなかったらとっくに排除してるんだけど、やっぱりメグにとって大切な人だからね……
手荒に出来ない」
「そんなの簡単だ!」
「え!?
簡単なの?」
「おっさんが、口を挟めないようにすればいい」
「は?
――――――――」
一ヶ月後。
芽梨の誕生日祝いに、ホテルの会場でバースデーパーティーが催された。
高徳財閥はもちろん、湯王財閥や琥珀の妻・椿姫の実家の藤堂グループなど、政財界の高貴な人物達が芽梨の誕生日祝いに出席している。
盛大な祝いを行い、芽梨は両親や勇雄と共に挨拶に回っている。
「本当に、お美しくなられて……!!」
「びっくりしました!」
「ありがとうございます!」
「これじゃ…周りが放っておかないのでは?」
「会長や奥様も気が気じゃないでしょう?」
「そうですね。
我が娘ながら、あまりにも綺麗になって外に出すのが心配です(笑)」
「ですから、息子が何処に行くにも付いてくんですのよ(笑)」
芽梨の両親がクスクス笑う。
「え?社長がですか?(笑)」
「えぇ!
矢澤では、心配ですし。
私が守らないと!
“変な輩に付け込まれる”」
意味深に言う、勇雄。
出席者達は、クスクス笑っていた。
楽しそうに会話している様子を、琉王は少し遠くから見つめていた。
まだただの恋人である自分が、あの中に割って入るだけの権利がない。
そして芽梨も、琉王の所へ何度も向かおうとしているのだが、その度に話しかけられなかなか進めずにいた。
勇雄は、超がつくシスコン。
芽梨を異常に可愛がり、過保護に囲っている。
そのため芽梨とデートどころか、ただ会うだけでも邪魔をして牽制してくるのだ。
「……………つまりあのおっさんが邪魔してくるから、プロポーズ出来ないっつうこと?」
「まぁ、早い話がそうだね。
いつもデートしてても、近くで待機してるんだ」
「………は?
あのおっさん、ストーカーなの?(笑)」
「まぁ、そんなところだね。
兄じゃなかったら、確実にストーカーだね」
「ほんと、異常なおっさん…
椿姫も言ってたな。
“とってもカッコ良くて、紳士的で、琥珀と同じくらい完璧な方なのに、メグちゃんに関することは見境がない”って」
「メグにはちゃんと、矢澤(芽梨の執事兼ボディガード)がついてるんだよ?
なのに、矢澤をわざわざ帰すんだから」
「重症だな…」
「ね?
椿姫さんの母上に似てるでしょ?」
「ま、まぁな…(笑)」
「ねぇ、どうしたらい?
メグの兄じゃなかったらとっくに排除してるんだけど、やっぱりメグにとって大切な人だからね……
手荒に出来ない」
「そんなの簡単だ!」
「え!?
簡単なの?」
「おっさんが、口を挟めないようにすればいい」
「は?
――――――――」
一ヶ月後。
芽梨の誕生日祝いに、ホテルの会場でバースデーパーティーが催された。
高徳財閥はもちろん、湯王財閥や琥珀の妻・椿姫の実家の藤堂グループなど、政財界の高貴な人物達が芽梨の誕生日祝いに出席している。
盛大な祝いを行い、芽梨は両親や勇雄と共に挨拶に回っている。
「本当に、お美しくなられて……!!」
「びっくりしました!」
「ありがとうございます!」
「これじゃ…周りが放っておかないのでは?」
「会長や奥様も気が気じゃないでしょう?」
「そうですね。
我が娘ながら、あまりにも綺麗になって外に出すのが心配です(笑)」
「ですから、息子が何処に行くにも付いてくんですのよ(笑)」
芽梨の両親がクスクス笑う。
「え?社長がですか?(笑)」
「えぇ!
矢澤では、心配ですし。
私が守らないと!
“変な輩に付け込まれる”」
意味深に言う、勇雄。
出席者達は、クスクス笑っていた。
楽しそうに会話している様子を、琉王は少し遠くから見つめていた。
まだただの恋人である自分が、あの中に割って入るだけの権利がない。
そして芽梨も、琉王の所へ何度も向かおうとしているのだが、その度に話しかけられなかなか進めずにいた。