年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない

「望海ちゃんは、まず着替えないとね。その後、この家を二人で見て回りながら、ゆっくり話してきなさい」
「は?」
突然の言葉に、鷹野君が御曹司とは思えない間の抜けた声を上げた。そのあまりの驚きぶりに、思わず私も目を瞬かせる。

「朝子、お前、家まで用意してたのか?」
社長が呆れたような口調で尋ねると、奥様は「あたりまえよ」と言わんばかりに、自信満々の微笑みを浮かべた。

「だって男しかいない我が家に娘ができるのよ? 完璧にお迎えしないといけないじゃない」
その言葉に、いつも冷静で隙のない鷹野君が天井を仰いだ。
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