年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない
しかし、裏を返せば、彼女はいつも自分以外の人を優先しているということだ。だから、グランドスタッフという仕事が天職なのかもしれないが……。
俺が望海さんのやりたいことをすべて叶えてやりたい。自分を一番大切にしてほしいと思う。
これが恋や愛なのかと言われたら、正直まだわからない。しかし、なぜか、昔から彼女は俺の中で特別だった。理性よりも先に、感情や行動が先走ってしまう。
自分のこの気持ちを、もう少し知りたい——。
「これからよろしく、奥様」
そう耳元で囁くと、彼女が狼狽しているのがわかったが、俺は抱きしめるのをやめられなかった。