何か勝手に逆ハーレム
溝渠の恋/比較
魔が差したどころか、一線を越えてしまった。恋人関係でもない子にキスをしてしまった。しかし額だったのと短期間ながら海外暮らしをしていた話をしていた所為か、挨拶みたいなモノだと納得された。
ルナちゃんが所属する運動部はレースと練習で常に多忙で、文化祭の出し物は毎年かなり適当或いは他部の手伝いに行くのが通例らしい。彼女を拝借したバンドサークルは諸事情により、ボーカルに抜擢した。そしてコンテストで優勝した。賞金が出るとかデビューの話があるという事はなく内輪の出し物と聞いたが、それなりに盛り上がって上位を取れば誰だって嬉しいだろう。
小ぶりな花束と賞品だろう小箱を抱えて駆け寄ってくるルナちゃんに、まるで自分が選ばれたかのような面映ゆいながらも優越感が胸を満たす。ご褒美に何か奢ってあげよう。露店でもいいが、今度大学生には少し手が出難い店に連れて行くのも悪くない。
「あれ~京極ちゃんどこ行った?」
「トイレじゃね」
「下品」
「いやメイク直してんじゃねって意味だよ!」
「電話かけた方が早いって」
出し物の手伝いをしているらしい男子学生達が、ルナちゃんを探しているようだ。
「あの、片付けと打ち上げの相談がありますから今日は失礼します」
ルナちゃんが集団に近付く。細い躰が余計に華奢に見えた。野暮ったいジャージの上からでも判る、鍛えられた筋肉を持つ彼らと、元カノと元同僚に「ライオンに半端に喰われた後の草食動物」と揶揄された贅肉もないが日常生活に必要な筋肉以外ない自分の躰を見比べて、惨めな気分に晒された。
ルナちゃんが所属する運動部はレースと練習で常に多忙で、文化祭の出し物は毎年かなり適当或いは他部の手伝いに行くのが通例らしい。彼女を拝借したバンドサークルは諸事情により、ボーカルに抜擢した。そしてコンテストで優勝した。賞金が出るとかデビューの話があるという事はなく内輪の出し物と聞いたが、それなりに盛り上がって上位を取れば誰だって嬉しいだろう。
小ぶりな花束と賞品だろう小箱を抱えて駆け寄ってくるルナちゃんに、まるで自分が選ばれたかのような面映ゆいながらも優越感が胸を満たす。ご褒美に何か奢ってあげよう。露店でもいいが、今度大学生には少し手が出難い店に連れて行くのも悪くない。
「あれ~京極ちゃんどこ行った?」
「トイレじゃね」
「下品」
「いやメイク直してんじゃねって意味だよ!」
「電話かけた方が早いって」
出し物の手伝いをしているらしい男子学生達が、ルナちゃんを探しているようだ。
「あの、片付けと打ち上げの相談がありますから今日は失礼します」
ルナちゃんが集団に近付く。細い躰が余計に華奢に見えた。野暮ったいジャージの上からでも判る、鍛えられた筋肉を持つ彼らと、元カノと元同僚に「ライオンに半端に喰われた後の草食動物」と揶揄された贅肉もないが日常生活に必要な筋肉以外ない自分の躰を見比べて、惨めな気分に晒された。


