スターリーキューピッド
学校に着くと、昇降口は大勢の生徒でごった返していた。
上履きに履き替えるのを諦めた私たちは、外靴のまま運動場へ。
「危ないので近寄らないで」
昇降口ほどではないものの、こちらも人が集まっていて、生徒指導の先生が牽制していた。
カラーコーンの手前ギリギリまで近づき、運動場を覗く。
「……もしかして、2つある?」
「明吾もそう見える?」
「ここまで来ると、あの轟音と関係がありそうだよね。噂じゃ2回鳴ってたらしいよ」
大きさの違う2つの模様を観ながら、今朝した両親との会話を振り返る。
最初は11時過ぎ。2回目は11時半過ぎ。
早見さんの言うように、轟音も地響きも2回鳴っていたのだそう。
公園の次は学校。その上1日に3回も起こるなんて……。
「ミステリーサークル、ねぇ」
すると、隣で見ていた男子生徒たちが嘲るように口を開いた。
「確かに物珍しいけど、結局あれって作り物なんだろ?」
「音鳴ってから結構時間経ってるもんな」
「最近予言がどうだのこうだの言われてるし、イタズラなんじゃね?」
上履きに履き替えるのを諦めた私たちは、外靴のまま運動場へ。
「危ないので近寄らないで」
昇降口ほどではないものの、こちらも人が集まっていて、生徒指導の先生が牽制していた。
カラーコーンの手前ギリギリまで近づき、運動場を覗く。
「……もしかして、2つある?」
「明吾もそう見える?」
「ここまで来ると、あの轟音と関係がありそうだよね。噂じゃ2回鳴ってたらしいよ」
大きさの違う2つの模様を観ながら、今朝した両親との会話を振り返る。
最初は11時過ぎ。2回目は11時半過ぎ。
早見さんの言うように、轟音も地響きも2回鳴っていたのだそう。
公園の次は学校。その上1日に3回も起こるなんて……。
「ミステリーサークル、ねぇ」
すると、隣で見ていた男子生徒たちが嘲るように口を開いた。
「確かに物珍しいけど、結局あれって作り物なんだろ?」
「音鳴ってから結構時間経ってるもんな」
「最近予言がどうだのこうだの言われてるし、イタズラなんじゃね?」