スターリーキューピッド
これまでの出来事と今回の話をまとめると、なんとなく全体像が見えてきた。

木星さんの来訪が早まったのも、彼がこのタイミングで降り立ったのも、多分、予言が関係してるっぽい。災いに関しては数年前から噂されてたもん。

金星さんと火星さんも、友清くんと同じように急きょ駆り出されたのかな。


「機会があったら四居さんにも紹介するよ」

「ありがとう。楽しみにしてる」


彼らを気の毒に思いながら帰宅した。






日は流れて、5月に突入。真中家族とカフェに行く日を迎えた。


「伝票、ここに置いておきますね」

「ありがとうございます」


店員さんに小さく頭を下げ、バッグからスマホを取り出す。


「お姉ちゃん、早く早く」

「わかってるって。はい、撮るよー」
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