スターリーキューピッド
愛香さんの後に続いて会計を済ませると、またもや彼女が……。
「そうだ! 私たちこれからパン屋さんに行くんだけど、2人も来ない? もうすぐ焼き上がりの時間なの!」
お店を出て早々お誘いを受けた。どうやらここには時間潰しで訪れていたらしい。
そのパン屋さんはこの春開店したばかりで、歩いて10分ほどの場所にあるそう。
行ってみたい気持ちは山々だけど……。
「すみません。僕たち、家族と来てて。時間も迫ってきてるので……」
「あらら。もし食べたいのがあるなら買ってこようか?」
「大丈夫ですっ! 私たちさっき、あそこのお店でパフェ食べてお腹いっぱいなので」
カフェを指差して断る。
近場でも、あまり離れると合流するのが難しくなるかもだし。
嫌な気分にさせちゃったかな……と心配していたけれど、彼女はあっけらかんとした表情で「オーケー!」と一言。
「また来る機会があったら、ぜひ寄ってみて! オススメはカレーパン! スパイスが効いててすっごく美味しいの!」
「はいはいわかったから。ごめんな、騒がしくして」
「いいよいいよ。楽しかったし。また学校でな」
「おう。四居さんも、またね」
「うん。また、ね」
友清くんは苦笑いで手を振ると、愛香さんの背中を押しながら去っていった。
その夜、彼からメッセージが来て。予想通り、彼女が金星の化身だと書かれてあった。
「そうだ! 私たちこれからパン屋さんに行くんだけど、2人も来ない? もうすぐ焼き上がりの時間なの!」
お店を出て早々お誘いを受けた。どうやらここには時間潰しで訪れていたらしい。
そのパン屋さんはこの春開店したばかりで、歩いて10分ほどの場所にあるそう。
行ってみたい気持ちは山々だけど……。
「すみません。僕たち、家族と来てて。時間も迫ってきてるので……」
「あらら。もし食べたいのがあるなら買ってこようか?」
「大丈夫ですっ! 私たちさっき、あそこのお店でパフェ食べてお腹いっぱいなので」
カフェを指差して断る。
近場でも、あまり離れると合流するのが難しくなるかもだし。
嫌な気分にさせちゃったかな……と心配していたけれど、彼女はあっけらかんとした表情で「オーケー!」と一言。
「また来る機会があったら、ぜひ寄ってみて! オススメはカレーパン! スパイスが効いててすっごく美味しいの!」
「はいはいわかったから。ごめんな、騒がしくして」
「いいよいいよ。楽しかったし。また学校でな」
「おう。四居さんも、またね」
「うん。また、ね」
友清くんは苦笑いで手を振ると、愛香さんの背中を押しながら去っていった。
その夜、彼からメッセージが来て。予想通り、彼女が金星の化身だと書かれてあった。