魔女は妖が鬱陶しいそうです。
『 あーあバレちゃった♪』
微笑しながら近づいてきた。あんたは誰だととっさに思う。それが口に出ていたようだ。
『 んー?俺?...まっ誰か当ててみてよ、魔女さん?』
...バレていた。まあそれはそうか。魔法使ってたし...けれど魔法使いもいるんだぞ?魔女だと分かるか?.....

こいつ人間じゃないな。

『 お前は誰だ。人間のようで人間じゃないな』
そいつは目を少し見開いた。そして目を細めながら
『 ふーん?ただの魔女って訳ではなさそーだね?』
...からかってんのか?はぁ...鬱陶しい。さっさと口封じしとかないと...
『 おい、この事言ったらどーなるか分かるか?』
そいつはすぐにからかった顔をして
『 さぁ?知らなーい♪』
あぁもう、遠回りな言い方はやめよう。
『 魔法をぶっぱなしてやるよ』
そいつはまた目を細めて
『 まっ言わないから大丈夫だよ〜♪』
...信用ならんな。
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