私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
毎日一緒に働いている私ですら、かっこいいって思うくらいだから。
外見だけじゃなく、中身も素敵な穂風さん。
今も忙しいはずなのに自分の作業の手を止めて、私の様子を見にきてくれた。
「すみません。汚れたところは掃除します」
「それは私も手伝うよ。なにかあったら、呼んで」
私がタオルを探して持っていくのを心配そうな顔で見ていた。
ランチを過ぎたばかりで厨房の後片付け中の穂風さんに迷惑をかけるわけにはいかない
梶井さんのところへ急いでタオルを持っていった。
お手洗い前の手洗い場に梶井さんはいた。
手を洗う白の台に店長の小百里さんが置いたチューリップが飾ってあった。
透明なガラスの花瓶の横には細かく切った手作りの石鹸が陶器の皿の上に並べられていた。
手作り石鹸にはラベンダーが入っていて、普段ならふんわりとラベンダーのいい香りがする。
けれど、今は圧倒的にオレンジの香りに負けていた。
「オレンジの香りがとれないな」
「本当にごめんなさい……」
「謝らなくていい。きっと彼女も君に感謝しているところだろうし」
「感謝?」
外見だけじゃなく、中身も素敵な穂風さん。
今も忙しいはずなのに自分の作業の手を止めて、私の様子を見にきてくれた。
「すみません。汚れたところは掃除します」
「それは私も手伝うよ。なにかあったら、呼んで」
私がタオルを探して持っていくのを心配そうな顔で見ていた。
ランチを過ぎたばかりで厨房の後片付け中の穂風さんに迷惑をかけるわけにはいかない
梶井さんのところへ急いでタオルを持っていった。
お手洗い前の手洗い場に梶井さんはいた。
手を洗う白の台に店長の小百里さんが置いたチューリップが飾ってあった。
透明なガラスの花瓶の横には細かく切った手作りの石鹸が陶器の皿の上に並べられていた。
手作り石鹸にはラベンダーが入っていて、普段ならふんわりとラベンダーのいい香りがする。
けれど、今は圧倒的にオレンジの香りに負けていた。
「オレンジの香りがとれないな」
「本当にごめんなさい……」
「謝らなくていい。きっと彼女も君に感謝しているところだろうし」
「感謝?」