アルトの夏休み【アルトレコード】
 彼女はわんわん泣くアルトの頭を撫で続け、しばらくするとようやくアルトは落ち着きを見せる。

「アルトにお土産買ってきたよ。あとでみせるからね」
「うん。ありがと、先生」
 アルトを落ち着かせたあと、彼女は北斗を振り返る。

「お土産買って来たので、あとでみんなで……って、大丈夫ですか?」
「え?」
 北斗は聞き返す。

「……すっかりやつれているっていうかなんていうか」
 心配そうな彼女の声に、げっそりしている北斗は「ははっ」と乾いた笑いをもらす。

「俺はね……『先生』の偉大さを実感していたところだよ」
 仕事をしながらもアルトの対応をひとりでやっているなんて、頭が下がる。

「これからも頼むよ、先生」
「はい!」
 彼女は明るく返事をして、北斗はふう、と疲れのこもったため息を落とした。


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