転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
ユキリは階段を駆け上がる。
立入禁止の看板を無視して、なぜか鍵が空いている屋上に侵入するために。
「ティナ……!」
全ては泣いているヒロインにその理由を聞くため、だったのだが……。
――3人目の攻略対象。ザルツ・へイジィとティナが見つめ合う場面に遭遇して驚いた。
(あれ……? もしかして私、イベントの邪魔をしちゃった……?)
彼女は屋上のフェンスに背中をくっつけ、ザルツに退路を奪われている。
これぞ、元祖壁ドンだ。
ユキリはこの光景に、見覚えがあった。
寝起きのザルツと偶然屋上にやってきたティナが、初めて出会うイベントシーンだ。
青い髪と緑の瞳が特徴的な彼は、ロンドとマイセル、3人合わせて信号機トリオと呼ばれ、プレイヤー達から愛されていた。
しかし……。
(ロンティナ派としては、見ていていい気分はしないなぁ……)
これは間近で目撃すると、メンタルがやられる奴だ。
ユキリは引き攣った笑みを浮かべ、大声で叫ぶ。
「お、お邪魔しました……!」
「待って!」
大慌てで踵を返すが、それを呼び止めるものがいた。
悲痛な声で助けを求める推しの声を、無視できるわけもなく……。
立入禁止の看板を無視して、なぜか鍵が空いている屋上に侵入するために。
「ティナ……!」
全ては泣いているヒロインにその理由を聞くため、だったのだが……。
――3人目の攻略対象。ザルツ・へイジィとティナが見つめ合う場面に遭遇して驚いた。
(あれ……? もしかして私、イベントの邪魔をしちゃった……?)
彼女は屋上のフェンスに背中をくっつけ、ザルツに退路を奪われている。
これぞ、元祖壁ドンだ。
ユキリはこの光景に、見覚えがあった。
寝起きのザルツと偶然屋上にやってきたティナが、初めて出会うイベントシーンだ。
青い髪と緑の瞳が特徴的な彼は、ロンドとマイセル、3人合わせて信号機トリオと呼ばれ、プレイヤー達から愛されていた。
しかし……。
(ロンティナ派としては、見ていていい気分はしないなぁ……)
これは間近で目撃すると、メンタルがやられる奴だ。
ユキリは引き攣った笑みを浮かべ、大声で叫ぶ。
「お、お邪魔しました……!」
「待って!」
大慌てで踵を返すが、それを呼び止めるものがいた。
悲痛な声で助けを求める推しの声を、無視できるわけもなく……。