転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
(はぁ……。疲れた……)

 ロンドの好感度が上がって気分をよくしたと思ったら、殿下とのドキドキイベントが始まり、ジェットコースターに乗っているような気持ちを味わったせいか。

(やっと放課後だよ……)

 午後の授業が終わるまでがすごく長く感じたユキリは、疲労困憊な様子で机の上に突っ伏した。

「ユキリちゃん、大丈夫かな……?」
「ほっとけ」

 ティナはこちらの様子を振り返って確認したあと、心配そうな声をかけてくれたがーー。

「ティナ。早く帰ろうぜ」

 ユキリと同盟を結んだロンドは、早く2人きりになりたいと気が急いているようだ。
 幼馴染の腕を引っ張って、帰宅を促した。

(はぁ……。今日もロンティナは平和だ。癒やされる……)

 推しカップル2人を追いかける、余裕もない。

(なんだか、眠くなって来ちゃったな……)

 ユキリは溜まりに溜まった疲労を回復させるため、一眠りしてから帰路につこうとしたのだが――。

「わたくしのロンド様を誑かした次は、殿下ですの!?」

 うとうとと船を漕いでいれば、それを邪魔するものが現れた。
 ランカの大声で叩き起こされたユキリは、パチリと意識を覚醒させて飛び起きた。
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