転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!

「あの女だって、どうにかしないといけませんのに……!」

 ランカが脳内で誰を思い浮かべているのか、ユキリはすぐに理解する。

(この子はティナが、目障りなんだ……)

 ルアーナ公爵令嬢にとって、ロンドは恐らく推しなのだろう。

(結婚したいのは殿下で、前世の推しはロンド……。そんなところかな……?)

 いくらティナが恋ラヴァ本編で彼と結ばれるとルートがあるとわかっていても、それが現実になるのだけは許せない。
 ユキリはそう、解釈をしたのだが……。
 どうやら、それは見当違いな予想だったらしい。

「どちらも倒して、わたくしがロンド様の妻になりますわ!」

 ランカが殿下ではなく、ロンドに気があると発言をしたからだ。

「ルアーナ公爵令嬢って、殿下のことは諦めたの……?」
「何を仰っていますの? わたくしはまだ、マイセル様を愛していますわ!」
「え? でも、ロンドの妻になりたいって……」
「右手にロンド様、左手に殿下。中央にわたくし! これこそが理想とする、幸福なハッピーエンドでしてよ~!」
「えぇ……?」

 ユキリに対しては逆ハールートを許さないと宣言しておきながら、自分は重婚エンドを狙っているなど……。
 前代未聞だ。
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