セフ彼柊くんと本気の恋
僕が本当に欲しいのは、あなたの心だよ
身体だけじゃなくて、僕の心も欲しがって欲しい
僕を好きだと言ってほしい
僕を愛して

「最後に一つだけ僕のお願いを聞いて」

「僕を好きだと言って」
遂に言葉に出ていた

亜衣子さんはまだのぼせていて、意識も多分朦朧としている

「柊君、好きだよ」
「柊君、誕生日おめでとう」

亜衣子さんを抱きしめて泣いていた

「ありがとう。亜衣子さん好きだよ。ずっとずっと好きだった」

亜衣子さんはそのまま意識を手放して寝てしまった
僕は亜衣子さんを本気で好きになってしまった
もう傍にいる事はできない

首筋にキスマークを付けて僕は亜衣子さんの部屋を後にした

もう僕は亜衣子さんのセフ彼ではいられない
契約違反になってしまう

僕はもう亜衣子さんに会わない決意をした

さようなら僕の好きな人
その日以来、僕は亜衣子さんとの連絡を絶った
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