アルト、猫になる【アルトレコード】
北斗さんに言い返し、アルトは猫のように私に頭をこすりつけてくる。
「もう……猫の習性が移っちゃった?」
「そう、かも?」
言ってから、アルトは顔を青ざめさせる。
「どうしよう、ぼく、もっとかわいくなっちゃう」
「は、言ってろ」
片手を自身の後頭部に当て、赤い目を細めてアルトが呆れた。
「素直でいいじゃん」
アルトが両手を後ろで組み、オレンジのパーカーから垂れた黒いベルトが揺れた。
「素直さとかわいさは比例するのか? 興味深いな」
アルトが手を顎に当てて考え始める。
「じゃあ無事に戻ったってことで、今日はお祝いだな! パーティーの準備はしてあるから」
アルトがオレンジの髪を揺らして元気に言う。
「え?」
私が目を丸くすると、義体に戻ったばかりのアルトも黄色の目を真ん丸にしていた。
「先生とアルトには内緒にしてたんだ。プリンも用意してあるよ。好きだろ? フリールームを借りてもう準備はしてあるから、いこ!」
明るく言われ、私は思わず北斗さんを見た。
「え、でも仕事が……」
「少しくらい大丈夫。俺も行くから。アルトの快気祝いだよ」
北斗さんが優しく微笑し、私は頷いた。
久しぶりにそろった、個性的で、だけど優しい四人のアルト。
きっとこれからもみんなで仲良く過ごして行ける。
そんな気がして、私の頬は自然と緩んでいた。
終
「もう……猫の習性が移っちゃった?」
「そう、かも?」
言ってから、アルトは顔を青ざめさせる。
「どうしよう、ぼく、もっとかわいくなっちゃう」
「は、言ってろ」
片手を自身の後頭部に当て、赤い目を細めてアルトが呆れた。
「素直でいいじゃん」
アルトが両手を後ろで組み、オレンジのパーカーから垂れた黒いベルトが揺れた。
「素直さとかわいさは比例するのか? 興味深いな」
アルトが手を顎に当てて考え始める。
「じゃあ無事に戻ったってことで、今日はお祝いだな! パーティーの準備はしてあるから」
アルトがオレンジの髪を揺らして元気に言う。
「え?」
私が目を丸くすると、義体に戻ったばかりのアルトも黄色の目を真ん丸にしていた。
「先生とアルトには内緒にしてたんだ。プリンも用意してあるよ。好きだろ? フリールームを借りてもう準備はしてあるから、いこ!」
明るく言われ、私は思わず北斗さんを見た。
「え、でも仕事が……」
「少しくらい大丈夫。俺も行くから。アルトの快気祝いだよ」
北斗さんが優しく微笑し、私は頷いた。
久しぶりにそろった、個性的で、だけど優しい四人のアルト。
きっとこれからもみんなで仲良く過ごして行ける。
そんな気がして、私の頬は自然と緩んでいた。
終


