君の隣。



新太と会う約束の日、

今日は夜だけ新太の両親、新太の兄とその彼女と夕飯を一緒に食べる予定があるだけでその他は特に予定を決めていなかった


昼過ぎ、電車で新太の家の最寄り駅まで行く

駅で新太が待ってくれていた

「おつかれー、
電車でわざわざありがとな!
とりあえず俺ん家でいい?」


新太の家に行くことになった




「こうやって会うの久しぶりだな!
体育祭の準備どう?進んでる?俺の系列は…」

新太は普通に話しているけれど時折携帯を触っていた

今までも携帯を触りながら話すことなんてあったのにいろいろ勘ぐってしまう

それに新太の口からやはり梨花や茉莉の名前が出てきて複雑だった




「あ、そうそう!
この前勇斗と話す機会があって、
勇斗に最近柚那と会ってるか聞かれて長い時間は会えてないこと伝えると
"最近元気なさそうだぞ、体育祭の準備で忙しいかもしれないけど柚那との時間も大切にしろよ"
って言われたよ

最近なかなか会えなかったもんな、勇斗に言われて気づいたよ、ごめんな」



明里からなにか聞いていたのかな 
勇斗が気にかけてくれていた


不安なこととか辛いことがあるといつも明里や勇斗が助けてくれている



結局ずっと新太の部屋で過ごしていて話したりしているとあっという間に約束の時間になった

これまではわたしも普通に接することができていたと思う


「新太ー!ごはん行くわよー!」

お母さんにそう言われて支度をする

食事中はみんなで会話をしながら楽しんだ


帰りは新太の両親にそのまま家まで送ってもらって新太たちとは別れた





新太はいつも通りだった
わたしの考えすぎかな?


そう思った






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