突然、課長と秘密の関係になりました
「いやあの、結構楽しいんですよ」
とフォローするように一彩は言った。

「課長の意外な一面も見えたりして」

 そう言いはしたが、
「まあ、どきどきはしませんけど」
と付け加える。

「え、なに?
 課長の意外な一面って。

 思ったより細かいとか?」

「それは会社で見ててもわかるじゃないですか。
 この間、浩司さんと――

 ああ、もう一人のお兄さんなんですけど。

 テレビの怪奇番組の話してて。

 浩司さんが、
『霊なんているか証明されてないのに、毎度毎度、よくやるよね』
 って言うから、私が、

『宇宙人の特番もですよね』
 って笑ったら、課長が真顔で、

『なに言ってるんだ。
 宇宙人はいるだろう』って。

 なに言ってるんだ、お前はって怒られたんですよ」

 すると、黒須が、
「なに言ってるんだ、宇宙人はいるだろう」
と横から言ってくる。

「……家族にならなくても、意外な一面が見えましたね」
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