突然、課長と秘密の関係になりました
「それにしても、あんたの部屋、どうなってんのよ」
食後、自動販売機の前でたむろしているとき、令美が一彩にそう言ってきた。
「そうですねえ。
私は、毎日、何かを探してますね」
黒須が言う。
「そこだけ聞いたら、なんかいい話みたいだな。
『毎日、何かを探してる』とか」
確かに。
幸せになるための何かを探しているみたいだ、と一彩も思う。
そこで、令美が溜息をついて言った。
「あーあ。
素敵なイケメン様と、ある日突然、一緒に暮らすことになるとか、憧れてたんだけど。
あんた見てると、おのれの自堕落なところも相手に知れて。
一気に恋から遠ざかってく感じがするわね」
現実なんてこんなものかしら、と令美は勝手に絶望する。