突然、課長と秘密の関係になりました
 


 彰宏が言ったとおり、その部屋にはカラの白い三段ボックスがあった。

「これにとりあえず、本を入れとくか。
 お前がいいなら、そのまま入れて置いといてもいいし。

 ……どうした?」

 一彩は奥にある壁一面の本棚を眺めていた。

「いえ、この部屋の人、なんか好きだなと思って」

 その言葉に彰宏は、
 会ったこともないのにっ?
という顔で衝撃を受けていた。

「あー、いえいえ。
 話が合いそうだなと思って」

「会ったこともないのに?」
と浩司は口に出して言い、笑ったあとで、

「いや……もしかしたら」
と言いかけたのだが。
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