突然、課長と秘密の関係になりました
彰宏は重役室の並ぶフロアに行くと、通りかかった女性秘書と話していた。
スラッとして仕事のできそうな、如何にも、秘書、と言った感じの女性だ。
綺麗な人だなあ、と思いながら、一彩が見ていると、彼女はすぐに、
「どうぞ」
と微笑み、二人を専務室へと案内した。
「専務、鴻上様です」
とノックした彼女が言うと、入れ、とよく通る声がする。
彰宏はガチャッとドアを開けた瞬間、
「一征、印刷させてくれ。
あるいは、モバイルプリンター借してくれ」
と言う。
窓際にある重厚なデスクには若い男が座っていた。
鼻筋の通った整った顔の彼は溜息をつき、
「ほんとにお前は唐突だな。
そこのプリンター使えよ」
と言う。