突然、課長と秘密の関係になりました
「ああ、そういえば、また結婚したんだっけ? 昴」

 島は使い捨てのパックふたつに肉じゃがを詰めてくれながら言う。

「昴は長続きしないからねえ。
 私の元嫁を持ってかれたときも、どうせすぐ別れるんだろうなと思ってたのよ。

 でも、恋に落ちてる間は、本気で熱い男だから厄介よね」

「えっ?
 ママ、奥さんいたの?」

 テーブルを拭いていた店の新しい女の子が振り向いて島に訊いていた。

 こちらはほんとうに女性のように見えるが、まあ、実際、どうなのかはわからない。

 ポニーテールをして、大きな目の彼女は学生のようにも見える。

 でもまあ、この人たちの年齢わからないしな、と彰宏は思った。

「いたのよ。
 地味だけど、いい女だったわ」

「ママ、女の人も好きなのね」

「女しか好きじゃないわよ。
 女の格好が好きなだけよ。

 元嫁とは、学生時代、よく双子コーデしてたわ」

 一彩に言われてから、頭の中で描いている相関図の中で、島と彼の嫁がお揃いのセーラー服を着ていた。
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