突然、課長と秘密の関係になりました



 土曜の夜。

 彰宏はキッチンに立ち、メガ盛りの肉で鍋を作ろうとしていた。

 あの日、一彩にメガ盛りを譲ったあと、同じ系列のスーパーの違う店で買ったメガ盛りだ。

 小分けにしていた残りを解凍したのだ。

 ――もういい年なのに、肉好きだからな。

「メガ盛り、いいねえっ」
と言ったのは、父、(すばる)だった。

 それで一緒に買いに行ったのだが――。

 大量の野菜とともに肉を鍋に放り込む。

 温まるし、野菜も肉もとれるし、冬は鍋だな、と思いながら、彰宏はパントリーにずらりと並んでいる鍋のもとからひとつ選んだ。

 寒いから、しょうが鍋にするか。

 冷凍していたご飯を確認すると、ちょっと足りなかった。

 ふたたび、パントリーに戻り、パックのご飯を持ってくる。
< 41 / 295 >

この作品をシェア

pagetop