突然、課長と秘密の関係になりました
 


 今日は昴も早く帰ってきたので、一緒に夕食をとった。

 広いダイニングテーブルでふたり向かい合う。

 このテーブルにぎっしり人が並ぶことは、あまりない。

「彰宏」
と昴が家でもよく響くいい声で呼びかけてきた。

 今にも歌い出しそうな雰囲気だ。

「お前もそろそろ家庭を持つだろうし」

 ……いや、誰と?

「もうちょっとお前と暮らしたいかなって思うんだ。
 朱鷺子(ときこ)さんたちと四人で暮らさないか?」

 ……しんみり言うな。

 あと、まるで、父一人子一人の家庭みたいに言うが。

 あんたが普段、存在忘れてるだけで、他の家族もいるからな。

 そう思いはしたが、なんとなく憎めないこの父には弱い。
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