突然、課長と秘密の関係になりました
 



 だが、その高級マンションが立ち並ぶ中、唐突に存在している古いお好み焼き屋には見知った顔がいた。

 同じ部署の先輩たちだ。

「入れないじゃないかっ」

 ガラス扉から中を覗いた彰宏がそこから急いで離れて言う。

「そうですね。
 せっかくここまでみんなに気づかれないよう、別々で来たのに」

 そう言いながら、兄妹になるんだから、別に隠さなくてもいいような、と一彩は思っていた。

「そうか、わかったぞっ。
 あいつらも、社食でお前の近くの席にいたから、俺と一緒に洗脳されんたんだっ」

 なに大事件が解決したみたいに言ってるんですか。

 あと、足元、猫にまとわりつかれてますよ。

「お前、無駄に食レポ上手いんだよ」
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