突然、課長と秘密の関係になりました
 


「あの、課長」

 早速、今日の皿洗い当番になってしまった一彩は、ここの食洗機の入れ方などを教えてくれている彰宏に訊いてみた。

「何故、私の好きなものをご存知なのですか?」

「さっきの小動物の話か」

 いや、カピバラとかデカイですけどね。

「お前がいつも社食とかで大きな声で話してるじゃないか」

 なるほど……。

 でも、私、そんな大きな声でしゃべってるかな?
と思ったとき、彰宏が続けて言った。

「いろいろ聞こえてきてるぞ。
 お前、去年、本部長に『今度ランチ行こうね』と年賀状で送った伝説の女らしいな」

「……いつ行くかね、と社食で笑われました」

 残りのラーメン鉢を持ってきてくれた浩司がペニンシュラキッチンの正面で、爆笑している。

「いや、二枚重なってたんですよ! 年賀状っ」

 幼なじみに書いたつもりだったんですっ、と一彩は主張する。
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