嫁いだ以上妻の役目は果たしますが、愛さなくて結構です!~なのに鉄壁外科医は溺愛を容赦しない~
「か、勝手に入らないでください」
「ノックはしたぞ。返事がないから、無事を確かめようと入ったまでだ」
どうやら、動画に見入ってノックの音に気づけなかったようだ。
「それで、何か私に用ですか?」
「ああ……いや、特にない。ただ、ドアが少し開いてたから、寝室に行く前に声をかけようと思っただけだ」
一瞬何かを言いよどんだように見えたのは気のせいか。
「論文、もう書き終わりました?」
「一区切りついた。続きは明日やる。で? なんでその動画を?」
「おすすめに出てきたので……。紘生さんて、仕事中も家にいる時とあまり変わらないんですね」
一時停止し、患者と向き合う紘生を見せる。
「子供の患者さんにもこんな感じなんですか?」
「そうだな。相手によって態度を変えてはいない」
「それは残念です」
「残念? なぜだ?」
訝しげに首を傾げた紘生が美七の隣に腰を下ろし、長い足を組む。
お風呂上がりの清潔な香りが、美七の鼻をくすぐった。
「子供に笑顔で接する紘生さんがいるなら見てみたいので」
「いたとしても、別に面白くはないだろう」
紘生は理解ができないというように目を伏せ、肩にかかるタオルでまだ少し濡れている髪を乾かした。
「ノックはしたぞ。返事がないから、無事を確かめようと入ったまでだ」
どうやら、動画に見入ってノックの音に気づけなかったようだ。
「それで、何か私に用ですか?」
「ああ……いや、特にない。ただ、ドアが少し開いてたから、寝室に行く前に声をかけようと思っただけだ」
一瞬何かを言いよどんだように見えたのは気のせいか。
「論文、もう書き終わりました?」
「一区切りついた。続きは明日やる。で? なんでその動画を?」
「おすすめに出てきたので……。紘生さんて、仕事中も家にいる時とあまり変わらないんですね」
一時停止し、患者と向き合う紘生を見せる。
「子供の患者さんにもこんな感じなんですか?」
「そうだな。相手によって態度を変えてはいない」
「それは残念です」
「残念? なぜだ?」
訝しげに首を傾げた紘生が美七の隣に腰を下ろし、長い足を組む。
お風呂上がりの清潔な香りが、美七の鼻をくすぐった。
「子供に笑顔で接する紘生さんがいるなら見てみたいので」
「いたとしても、別に面白くはないだろう」
紘生は理解ができないというように目を伏せ、肩にかかるタオルでまだ少し濡れている髪を乾かした。