推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
『推し』の贈り物
11月18日。
「ハッピーバースデー、瑠亜!」
「わー!え、何?きゃー!すごい!」
涼香に渡された袋を覗き、思わず歓声を上げた。
今日はなんとなんとなんと……!
私の17歳の誕生日なのです!
涼香からのプレゼントは、私が好きなブランドのコスメ。
リップにアイシャドウにチークに……どれもとても可愛い。
「花野井、おめでと。俺からは……」
「は、何、累もあげんの?」
「……贈り物くらいいいだろ。てことではい」
「え?なんだろ……わ!すごーいっ」
野柳くんからはなんと、オシャレな飾り付きヘアゴム。
大きなピンクのリボンがすごく可愛い……!
「あームカつくわ。お前後で覚えてろよ」
「だから何も変な意味はないって!秀馬だって花野井の喜ぶ顔見れて嬉しいだろ……」
「秀馬くん、喧嘩はしないで?」
「……ごめん」
「チョロ」
なぜか野柳くんに対して喧嘩腰な秀馬くんにそう注意する。