推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
黄色い歓声が上がる中、私は文字通りぽかんとする。
りりり、リス⁉︎
あの、どんぐりほっぺに詰めてるリス⁉︎
尻尾が異様に大きいリス⁉︎
「どっ、どこが……⁉︎ 」
「ん?そういうとこ」
答えになってない……っ。
結果高峰くんの班は最下位から逆転優勝した。
「ありがとね、瑠亜」とパーフェクト笑顔で言われて目を抑えながら観客席に戻ると。
「あ、ちょうどいいとこに花野井さんが!」
「う?ん??へ⁉︎ わぁぁぁ」
「今、可愛い人を勧誘中なの!大人しく座っててね?」
さぁ、私はどうなってしまうのでしょう──。