推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
「でさ、瑠亜。海行きたくない?」
「海……っ⁉︎ あの青いとこ⁉︎」
「それ以外にどこがあるのよ」
海かぁ。
小さい頃に行ったことはあるらしいけど、最近は行けてなかったな。
「もともと、私と累で行こうって話してたの。だからちょうどいいかなって」
「わぁ、ありがとう!嬉しい」
「一緒に、水着買いに行こうね?」
「うんっ!……うん⁉︎」
mizugi……ミズギ……水着⁉︎
「みっ、水着!着るの⁉︎⁉︎」
「裸で泳ごうとしてたの?」
「だぁぁぁっ!!」
呆れ通り越して軽蔑の視線を向けられかける。
いやいや全く!裸で泳ごうとしてないけど!!
温泉でスイミングしたことはあるけど!!!
「だって私……他の方みたいに可愛くないし……似合わないし」
「はぁ、瑠亜は自信なさすぎ!そんな美貌持ってるんだからもっと堂々としなさいよ」
「……っ」
「それに、高峰くんだって瑠亜が水着着た方が嬉しいと思うわよ?」
「へ?……本当に⁉︎ なら、着る……っ」
「単純……」
そうして夏休みは幕を開けるのでした。