推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
確かにそんな時に遊びに誘うなんて迷惑だよね!
危ない危ない……。



「花野井がバカでよかった……」

「ほんとね……ちょっと呆れるくらい……」

「?」

「いや、なんでも。あ、ちなみに秘密にしてって言われてたから秀馬には言うなよ?」

「はい!了解ですっ」



そんなに遊べないのが嫌なのかなぁ。
いやそりゃそうか。



「おはよう瑠亜。あれ、何話してたの?」

「!秀馬くん」



噂をすれば秀馬くんが!
私は思わず同情的な目を向けてしまう。



「なんだよその哀れむような目。
そういえばさ、夏休み予定とか──」

「あーっ秀馬、塾のプリント写したかったんだった!
ちょっとこっちに来て、ほら早く」

「は?ったく、しょうがねーな」



なんだか焦った様子の野柳くんに連行されて行った。


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