推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
家にて。
──ピコン。
通知音が鳴り、私はスマホを手に取る。
すると『高峰くん』と表示されていて心臓が跳ねた。
『あの後ちゃんと帰れた?』
「……ふふっ」
何それ、と笑う。
確かに、私は帰りの電車で寝ちゃったけどね⁉︎
寝起きで頭ぼんやりだったから途中まで送ってもらったけどね!!
でも、だからって子供扱いしすぎだよ……!
『私子供じゃないからね!』
『どーだか。海で溺れかけたくせに』
「むっ……!」
私はあの後、スイスイと泳いで楽しんでた……はずだったんだけど。
突然なぜか大きな波が来て避けきれず、海の底に沈められてしまい。
何か考えるより前に高峰くんが飛び込んできて、助けてくれたのだった。
それからは私を浮き輪に乗せ、降りることを許してくれなかった。