推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
『瑠亜の声も可愛いよ?』
「へあっ⁉︎ ちょ……あの、」
『あ、今絶対顔真っ赤でしょ』
「〜〜〜っ、意地悪……っ!」
いきなり攻めてきたかと思ったら私と同じこと考えてるし……っ!
と、他愛のない話をしているといつの間にか時計の針は12時を回っていた。
今日寝て今日起きるなんて、面白いなぁ。
『瑠亜、まだ寝なくても大丈夫?眠かったら寝ていいよ』
そう言う高峰くんの優しい声が、いつもよりも近くにあって。
布団の中に入りながら聴くのってなんだか……なんだか。
「……みたい」
『ん?』
「なんか、一緒のベッドで寝てるみたい……」
『なっ、瑠亜──……』
その時、重い瞼が完全に閉じた。
『最後にとんでもない爆弾落としてから寝るとかやっぱり小悪魔すぎだろ……』
『──だよ、瑠亜』