推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
「瑠亜、なんで俺じゃなくて高峰と出かけたの?」
「……だって、推しからのお誘いだったし……」
「そんなこと聞いてねーの。あんな水着着て?4人とはいえアイツと一緒に?ふざけんなよ」
「……っ」
まずい。
今までに見たことがないくらい秀馬くんが怒ってる。
どうしようかと必死に考えを巡らせていると。
「はぁ、でもまぁこれは過ぎたことだしな……」
そう呟き、顔を近づけてくるとギリギリで止めた。
「校外学習、覚悟しとけよ」
「⁉︎ か、覚悟って……っ」
「ほら、さっさと教室入るぞ」
私は立ち尽くし、さっき言われた言葉を反芻した。
私たちは来月、校外学習に行く。
班には秀馬くんも一緒。
そんなのは分かりきっていること。
でも、覚悟って……一体なんなの……⁉︎