推しにガチ恋ってアリですか⁉︎
校外学習のあの焚き火の時、私たちの方をじっと見つめていた高峰くん。
あの背後に見えた嫌なオーラは、やっぱり忘れられなくて。
色々考えちゃって、いつものように笑顔では迎えられないと思うんだ。
「ううん……なんか、今日はちょっとね。
あんま気にしないで!」
「……なら、いいんだけど……」
「瑠亜、おはよ。今日はあれ行かねーの?」
そこへやって来た秀馬くん。
「もしかして、やっと飽きてくれた?」
「そんなわけないでしょ……⁉︎ ていうか、言い方!」
「ちっ」
舌打ちはやめてってば秀馬くん……。
「ただちょっと、疲れちゃったかもしれな……」
笑顔を作ろうとした途端、私は彼がした行動に息を呑んだ。
私のおでこに触れているのは秀馬くんのおでこで。
数センチ先に、彼の伏せてある目があって。
少し動けば鼻が当たりそうで……!