一番星は君ひとりだけ
3ヶ月が経つ頃には、
「才菜ー、お風呂入ろー!」
と、一緒に入浴するまでになっていた。
その頃にはもう、早いと思うけど結婚も意識していた。
だけど…まだ23歳のアイドルだ。人気もまだあって、結婚するのはどうなんだろう?とも思うけれど、それ以上に才菜を離したくない、その気持ちが強かった。
「才菜、結婚とかって、どう思う?」
「…誰と?」
「俺とだよ、他に誰がいるの」
「…別に急がなくても…」
まだ22歳だもんね、急ぐ年齢でもない。それは分かるけど…。
俺は決めた。才菜にプロポーズする。
仕事終わりに婚約指輪を買って、帰宅してきた。
「ただいまー!」
返ってくることはない。いつも通り。
玄関からリビングに繋がるドアを開こうとすると、何故か重たい。
「ん?」
思いっきり押すと、才菜がいる。
「何して…え、才菜?!」
首に縄が巻いてある。意識が無い。
「才菜!才菜!才菜!!」
慌てて縄を解く。
そして救急車を呼ぶ。
すぐに救急車が到着し、担架で運ばれる。
「高橋さーん、聞こえますかー」
「才菜!才菜!」