放課後、先生との秘密
24話 懐かしい記憶
それはある日のこと。
まだあたしが4歳で、幼稚園に行っていた頃。
こーすけともまだ出会ってなくて
ずっとヒラとナチで遊んでた時があった。
ヒラ「おおきくなったらあおちゃんとけっこんするんだー!!」
葵「え〜ヒラくんたよりなさそう!!」
ヒラ「でも、ぼくあおちゃんだーいすき!!」
葵「なんかやだぁ」
ヒラ「やくそくだよ〜」
葵「おとなになってだれとも、けっこんしてなかったらねぇ」
ヒラ「やったぁ!ぼくがしあわせにする!!」
ナチ 「またそのはなししてるの?あおちゃんはナチのだよ!!」
ヒラ 「いやぼくの!!」
ナチ 「もーちがうよ!!!」
葵「あはっはっ!!しょうがないな〜じゃあ、ふたりともずっとなかよくしてくれたら、ふたりのものになる!!」
ヒラ ナチ「やったー!!!!」
そんな、小さな手で交わした約束は、
夏の日差しと一緒に、ずっと心の奥に残ってた。
美しくて儚い子どもの頃の記憶。
あたしはきっと、あの頃からずっと、
「誰かに大事にされたい」って願ってたのかもしれない。
でも今なら、はっきり言える
先生が、あたしの“今”を大事にしてくれてるって
はぁ会いたいなぁ先生…