放課後、先生との秘密
3話 国語の先生
次の日
「〜てことで今日のホームルーム終わり!一限は国語だから用意しとけよ〜」
国語ってことはあのノリいい先生か
「あお国語だってさ〜教科書持ってきた?」
「あるよ〜置き勉してっからね。つかナチこそ、また忘れてんじゃねーの?」
「ギクッ……いや、それは……」
「スクバに何入ってんだよ笑笑」
「財布と携帯と〜化粧品」
「あたしですら筆記用具持ってきてんのに」
「さすが図書委員だな」
「もういいってそれ」
教室のざわざわの中、チャイムが鳴って、皆が席に着いた。
教室のドアが開いた。
「おはよーございまーす、国語の清川でーす。今日からこのクラス、よろしくなー」
朝から眠そうな清川先生が入ってきた
ナチ「うぉぉあお噂をすればヨーキーじゃん」
葵「おい声がでけーよ!!」
先生「坂木聞こえてんぞー」
ナチ 「おお!指名入りました!!」
ナチがケラケラ笑っている横で、あたしはため息をつく。
清川先生は簡単な自己紹介をした。
おしゃべり上手なのか、初日からみんなの愛されキャラになっていた
「噂の先生ふつーじゃね?」
「いや、なんか…クセありそう」
あたしは席に座りながらボソッとつぶやいた。
「あ〜あ。国語とか一番眠くなるやつじゃん」
先生は黒板に立ったまま、フッと笑ったような、笑ってないような顔をした。
「まぁ眠くならないように頑張るわ。お前らが寝たら俺の負けだし」
皆が今年の国語の先生最高とか言ってる
でもこの先生口悪いぞお前ら
「あの先生意外といい人だねあおちん好きになっちゃうんじゃねーの??笑笑」
「まじでないから勘弁してくれ」
「出席確認すんぞー」
「板倉」
「はーい先生よろしくねぇ」
「はいよろしくー」
:
:
:
「坂木」
「はいっ!!」
「子どもかっ」
なんだよ笑
ナチが後ろから小声で笑ってる。
「うわ〜なんかあおちんの扱いだけ雑〜〜笑」
「やめろや!」
「ほら、坂木。うるさくするなら前出て授業しろ」
「し!ま!せ!ん!!!!」
「もう!ナチのばかっ」
教室がクスクス笑いに包まれた。
「よし、じゃあ教科書の12ページ開いて。今日はそこからなー。寝たら名前呼ぶからな、覚悟しとけよ〜」
くっそう寝れねーじゃん!
ってナチ爆睡してるし
「じゃ、坂木」
「うわ、なんで!?ナチでしょそこは!」
「呼びやすいんだよ、お前。じゃ、三行だけ読め。噛んだら交代」
「三行だけ!?それ先生が読みたくないだけじゃ…」
「ほら時間ムダにすんな」
めんど…と思いながら立ち上がり、棒読み気味に三行だけ読む。
噛まなかった。セーフ。
「よし合格。次、玲斗」
隣の列から立ち上がったれは香坂玲斗。意外と滑舌よく朗読。
クラスが静かになり、先生が軽くうなずいた。
「はいOK。じゃ、さっさと本文いくぞー」
特に大きな波もなく、授業は淡々と進んでいく。
清川先生、板書はきれいだし説明も上手い。しかもイケボ。
でもそれ以上でも以下でもない。けどイケボ過ぎて寝そうだわ。
(……意外と普通の先生じゃん。ちょっとノリがドSなだけで)
少しだけ感心したところでチャイムが鳴った。
「はい終了。プリントは週末までにやっとけよー。提出忘れは知らねぇから」
「おはよナチ授業終わったよ」
「嘘!?ヨーキーの授業受けたかったんだけど起こしてよ〜」
「布団持ってきてるくせに寝る気満々だっただろ」
「クソばれたか」
「ちょっと坂木前こい」
「ちょあお告られんじゃねーの?笑」
「出会って2日で告られたら訴えるわ」
「な、何先生?」
「昼休み旧館の図書室に来てくんね?」
「えええーだる藤川に任せてよ」
「藤井今日休みなんだとよ。掃除するだけいい」
使えねぇなあいつ
「じゃあ今日の放課後は、、なし?」
「余裕である」
清川先生の「余裕である」があまりにもキッパリすぎて、思わずフリーズした。
「よろしくな?待ってるから」
「うい」
アリサ「なになに?何話してたの葵?」
ナナ 「あいつが噂の?」
ナチ 「そうそう!ヨーキーだよ」
葵 「噂も何も鬼だよあいつ!!おかしいだろ昼休みに図書室の掃除とか!!!!」
アリサ 「うわぁ出た、特別扱いだ〜笑」
葵「んな訳あるかぁ!!」
ナチ 「あおっていじりがいあるもんね笑笑」
ナチ「つか、葵が“うい”って返事してたのめっちゃツボだった」
葵「いやそれしか言えんかったんだよ!返事の選択肢なさすぎて脳バグったんだよ!!」
アリサ「あお普通に気になってるでしょ?」
葵「誰が???」
ナチ「誰がって、ヨーキーだよ、ヨ・ー・キ・ー」
葵「無理。絶対ない。あんな人の昼休み奪ってくる教師、好きになったら人間終わり」
ナナ「じゃあ、もう始まってるってことでしょ?終わりが。」
葵「は??????」
こいつら何言ってんだよ
教師なんか好きになるわけねーだろ
ナチ「いや、恋の始まりが“絶対ない”から始まるのは少女漫画の定番だしな〜?」
アリサ「“お前のそういうとこ、嫌いじゃねーけどな”とか言いそう〜〜〜!!」
葵「気色悪っ寒気するわ!!!!」
3人が一斉に笑う
葵「てか遅れる遅れる!!次移動授業でしょ!?走れ!!」
ナナ「待って教科は?」
ナチ 「英語だよ」
アリサ 「ナナうちらもじゃん!!!」
ナナ「やっべ準備してねぇ!」
ナチ「おーし、負けたやつ昼おごりな!!」
葵「それ結局あたしじゃねーか!!!」
あたしの足はこの中でいちばん遅い
勝敗なんて分かってるけど、こうして戦うのも悪くない
アリサ 「あおちんゴチです!」
なによりも今はこの青春を楽しみたかった
これが今の私の充実した日々だった
昼休み
「〜てことで今日のホームルーム終わり!一限は国語だから用意しとけよ〜」
国語ってことはあのノリいい先生か
「あお国語だってさ〜教科書持ってきた?」
「あるよ〜置き勉してっからね。つかナチこそ、また忘れてんじゃねーの?」
「ギクッ……いや、それは……」
「スクバに何入ってんだよ笑笑」
「財布と携帯と〜化粧品」
「あたしですら筆記用具持ってきてんのに」
「さすが図書委員だな」
「もういいってそれ」
教室のざわざわの中、チャイムが鳴って、皆が席に着いた。
教室のドアが開いた。
「おはよーございまーす、国語の清川でーす。今日からこのクラス、よろしくなー」
朝から眠そうな清川先生が入ってきた
ナチ「うぉぉあお噂をすればヨーキーじゃん」
葵「おい声がでけーよ!!」
先生「坂木聞こえてんぞー」
ナチ 「おお!指名入りました!!」
ナチがケラケラ笑っている横で、あたしはため息をつく。
清川先生は簡単な自己紹介をした。
おしゃべり上手なのか、初日からみんなの愛されキャラになっていた
「噂の先生ふつーじゃね?」
「いや、なんか…クセありそう」
あたしは席に座りながらボソッとつぶやいた。
「あ〜あ。国語とか一番眠くなるやつじゃん」
先生は黒板に立ったまま、フッと笑ったような、笑ってないような顔をした。
「まぁ眠くならないように頑張るわ。お前らが寝たら俺の負けだし」
皆が今年の国語の先生最高とか言ってる
でもこの先生口悪いぞお前ら
「あの先生意外といい人だねあおちん好きになっちゃうんじゃねーの??笑笑」
「まじでないから勘弁してくれ」
「出席確認すんぞー」
「板倉」
「はーい先生よろしくねぇ」
「はいよろしくー」
:
:
:
「坂木」
「はいっ!!」
「子どもかっ」
なんだよ笑
ナチが後ろから小声で笑ってる。
「うわ〜なんかあおちんの扱いだけ雑〜〜笑」
「やめろや!」
「ほら、坂木。うるさくするなら前出て授業しろ」
「し!ま!せ!ん!!!!」
「もう!ナチのばかっ」
教室がクスクス笑いに包まれた。
「よし、じゃあ教科書の12ページ開いて。今日はそこからなー。寝たら名前呼ぶからな、覚悟しとけよ〜」
くっそう寝れねーじゃん!
ってナチ爆睡してるし
「じゃ、坂木」
「うわ、なんで!?ナチでしょそこは!」
「呼びやすいんだよ、お前。じゃ、三行だけ読め。噛んだら交代」
「三行だけ!?それ先生が読みたくないだけじゃ…」
「ほら時間ムダにすんな」
めんど…と思いながら立ち上がり、棒読み気味に三行だけ読む。
噛まなかった。セーフ。
「よし合格。次、玲斗」
隣の列から立ち上がったれは香坂玲斗。意外と滑舌よく朗読。
クラスが静かになり、先生が軽くうなずいた。
「はいOK。じゃ、さっさと本文いくぞー」
特に大きな波もなく、授業は淡々と進んでいく。
清川先生、板書はきれいだし説明も上手い。しかもイケボ。
でもそれ以上でも以下でもない。けどイケボ過ぎて寝そうだわ。
(……意外と普通の先生じゃん。ちょっとノリがドSなだけで)
少しだけ感心したところでチャイムが鳴った。
「はい終了。プリントは週末までにやっとけよー。提出忘れは知らねぇから」
「おはよナチ授業終わったよ」
「嘘!?ヨーキーの授業受けたかったんだけど起こしてよ〜」
「布団持ってきてるくせに寝る気満々だっただろ」
「クソばれたか」
「ちょっと坂木前こい」
「ちょあお告られんじゃねーの?笑」
「出会って2日で告られたら訴えるわ」
「な、何先生?」
「昼休み旧館の図書室に来てくんね?」
「えええーだる藤川に任せてよ」
「藤井今日休みなんだとよ。掃除するだけいい」
使えねぇなあいつ
「じゃあ今日の放課後は、、なし?」
「余裕である」
清川先生の「余裕である」があまりにもキッパリすぎて、思わずフリーズした。
「よろしくな?待ってるから」
「うい」
アリサ「なになに?何話してたの葵?」
ナナ 「あいつが噂の?」
ナチ 「そうそう!ヨーキーだよ」
葵 「噂も何も鬼だよあいつ!!おかしいだろ昼休みに図書室の掃除とか!!!!」
アリサ 「うわぁ出た、特別扱いだ〜笑」
葵「んな訳あるかぁ!!」
ナチ 「あおっていじりがいあるもんね笑笑」
ナチ「つか、葵が“うい”って返事してたのめっちゃツボだった」
葵「いやそれしか言えんかったんだよ!返事の選択肢なさすぎて脳バグったんだよ!!」
アリサ「あお普通に気になってるでしょ?」
葵「誰が???」
ナチ「誰がって、ヨーキーだよ、ヨ・ー・キ・ー」
葵「無理。絶対ない。あんな人の昼休み奪ってくる教師、好きになったら人間終わり」
ナナ「じゃあ、もう始まってるってことでしょ?終わりが。」
葵「は??????」
こいつら何言ってんだよ
教師なんか好きになるわけねーだろ
ナチ「いや、恋の始まりが“絶対ない”から始まるのは少女漫画の定番だしな〜?」
アリサ「“お前のそういうとこ、嫌いじゃねーけどな”とか言いそう〜〜〜!!」
葵「気色悪っ寒気するわ!!!!」
3人が一斉に笑う
葵「てか遅れる遅れる!!次移動授業でしょ!?走れ!!」
ナナ「待って教科は?」
ナチ 「英語だよ」
アリサ 「ナナうちらもじゃん!!!」
ナナ「やっべ準備してねぇ!」
ナチ「おーし、負けたやつ昼おごりな!!」
葵「それ結局あたしじゃねーか!!!」
あたしの足はこの中でいちばん遅い
勝敗なんて分かってるけど、こうして戦うのも悪くない
アリサ 「あおちんゴチです!」
なによりも今はこの青春を楽しみたかった
これが今の私の充実した日々だった
昼休み