溺愛する身代わり姫を帝国王子は、逃さない。
第6話
どうしても私の中では逃げなければいけなく、レイカルド様を説得しようと必死だった。
「じゃあ、ルアンが一国の姫君として、僕が育ててあげるよ」
「はあ?」
「十七歳なのだし、調教するにも、まだまだ遅くはないだろうから」
「な、何を言っているのですか、レイカルド様は!」
またしても予想外なレイカルド様の言動に、私は動揺を隠し切れない。
「本気だけど? それに僕は、嘘なんて言わない。ルアンがいい」
「ど、どうして?」
「どうしてって……、気に入ったからかな。いじめがいありそうだし」
にやりと、レイカルド様は悪戯っぽく口の端を歪める。
「いじめがいって……、穢れ払いの儀式って遊びじゃないです」
「わかっているよ」
「わかってないです!」
「わかっているって」
「レイカルド様、あなたの騎士様が提言していたように、ちゃんとした姫君を、探さないといけないのではないのですか?」
呆れたレイカルド様の物言いに憤慨した私は、言葉を荒げて文句を垂れる。
「ハレットは納得してくれたよ?」
「そんなはずありません!」
「だから、ルアンって確かに貧国ではあるけど、そのぶん他から息がかかってないから、都合がいいということでね」
「た、確かにそれはそうでしょうが。それでも幼すぎる私では、きっとあなたの相手にはなりませんって」
私自身、自分が他の年頃の娘よりも幼いことに気づいていたので自覚はあり、そう言い返す。
「別に幼くないよ、十七歳だし」
そう言ってレイカルド様は、私の頭を撫でてくる。
「そんなことありません! あなたの騎士様が言うように、周囲に少女趣味だって、きっと言われますよ」
「それはそうかもしれないねえ」
「そうでしょう?」
「ねえ、ルアンはそんなに僕が嫌い?」
「き、嫌いとかじゃなくって、嫌なのです」
不意にレイカルド様に尋ねられた私は、自分の今の逃げ出したい現状の気持ちを即答し、大きく頷いた。
どうしても私の中では逃げなければいけなく、レイカルド様を説得しようと必死だった。
「じゃあ、ルアンが一国の姫君として、僕が育ててあげるよ」
「はあ?」
「十七歳なのだし、調教するにも、まだまだ遅くはないだろうから」
「な、何を言っているのですか、レイカルド様は!」
またしても予想外なレイカルド様の言動に、私は動揺を隠し切れない。
「本気だけど? それに僕は、嘘なんて言わない。ルアンがいい」
「ど、どうして?」
「どうしてって……、気に入ったからかな。いじめがいありそうだし」
にやりと、レイカルド様は悪戯っぽく口の端を歪める。
「いじめがいって……、穢れ払いの儀式って遊びじゃないです」
「わかっているよ」
「わかってないです!」
「わかっているって」
「レイカルド様、あなたの騎士様が提言していたように、ちゃんとした姫君を、探さないといけないのではないのですか?」
呆れたレイカルド様の物言いに憤慨した私は、言葉を荒げて文句を垂れる。
「ハレットは納得してくれたよ?」
「そんなはずありません!」
「だから、ルアンって確かに貧国ではあるけど、そのぶん他から息がかかってないから、都合がいいということでね」
「た、確かにそれはそうでしょうが。それでも幼すぎる私では、きっとあなたの相手にはなりませんって」
私自身、自分が他の年頃の娘よりも幼いことに気づいていたので自覚はあり、そう言い返す。
「別に幼くないよ、十七歳だし」
そう言ってレイカルド様は、私の頭を撫でてくる。
「そんなことありません! あなたの騎士様が言うように、周囲に少女趣味だって、きっと言われますよ」
「それはそうかもしれないねえ」
「そうでしょう?」
「ねえ、ルアンはそんなに僕が嫌い?」
「き、嫌いとかじゃなくって、嫌なのです」
不意にレイカルド様に尋ねられた私は、自分の今の逃げ出したい現状の気持ちを即答し、大きく頷いた。