高嶺の彼女
そんな桐霞にも共有していない秘密が、一つだけある。
それは、私が日本の特殊警察組織・Ultimate Spy Force of Japan、通称USFJの諜報員だということだ。
この組織は民間人はもちろん、一般の警察にも知られていない、秘密のもので、5次試験まで突破した最優秀のメンバーのみが所属できる、いわゆる少数精鋭。
仕事は、主にテロや日本の政治などを脅かす存在となり得る人物やグループを捜査したりする。
「汗、拭いていい?」
桐霞が心配してタオルでそっと額を拭いてくれた。きっと、ただの悪夢だ。
気にすることもない。そう、思っていた。