高嶺の彼女


瓦礫の間に覗いた、光。



大丈夫ですか、と声をかけてくる救急隊員。


横に落ちた身分証を拾い、埃を払って、瓦礫の隙間から差し出した。


当然のごとく、’ただの’警察としか記載されていない。



「警察の方なんですね、今ここから出しますからね。頑張ってください。」


その声でさえも遠く聞こえる。


1,2,3の掛け声で私の頭のあたりと胴体にのしかかっていた瓦礫が持ち上げられ、軽くなった。


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