彼の秘密は、溺愛付き。
私は食堂の一番(かど)にある席に向かう。

「今日はここで食べよ。ここなら他の人から見えないし!」

私が衝立(ついたて)を指差しながら、そう言うと月永ちゃんが何故この席を選んだのか不思議そうな顔をしている。

私はポーチから大きめのハンカチを取り出して、月永ちゃんに渡す。

「このハンカチ、エプロンがわりに使って。これならカレーうどん飛んでも大丈夫だし、衝立があるから私からしか見えないし」

そう言った私を月永ちゃんがじーっと見ている。

「月永ちゃん……?」

「平塚さんってよく私のことを可愛いって言ってくれるけれど、私からすれば平塚さんの魅力に気づかない人の方が馬鹿だと思います」

「急にどうした!?」

「ありがとうございます!ってことです」

月永ちゃんが嬉しそうにカレーうどんを食べ始めたので、私もチキン南蛮を頬張った。
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