彼の秘密は、溺愛付き。
定時が過ぎてから18時までの短い時間が一番緊張した。

チッチッ、という秒針の音が耳に入ってくるような感覚。

私は少し早いが17時50分には自分のデスクを片付けて、休憩スペースに向かった。

休憩スペースは日当たりの良い場所に作られている。

だからこそ日が暮れた後に休憩スペースに向かうのは初めてだった。

どこか緊張してしまう。




しかし、そんな緊張は関係ないと告げるように休憩スペースにはもう三原くんが座っていた。




暗い廊下から見える電気のついた休憩スペース。

私は三原くんの後ろ姿にすぐに声をかけることが出来なかったが、三原くんが私の気配に気づいてパッとこちらを振り返った。
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