Love Potion
「美月さんが不貞行為の証拠を集めようとしてカメラを設置したのは、有効な判断だと言えます。不貞行為は裁判上の離婚原因として規定されていますし、彼女は暴力も受けていました。生活するのに必要なお金も十分に渡されず、一週間もの間を千円で過ごせと言われたこともあるそうです」
迅くんが代弁し、私を擁護してくれた。
「孝介、お前!そんなことまでしてたのか!?」
さすがのお義父さんもこれだけの証拠が揃えられ、息子をかばいきれないようだ。
「そんなこと……」
孝介もそんなことはしていないとはっきり言えないみたい。
嘘をついたらさらに自分のしてきた悪事がバレるのではないかと思っているのかな。
迅くんは気にすることなく、話を続けた。
「裁判を起こしても良いと思いますが、時間もかかりますし、これだけの証拠があるんです。美月さんの気持ちは変わりませんし、孝介さんがイエスと答えてくれれば、穏便に《《協議離婚》》という選択もありますがいかがでしょうか?そもそも孝介さんは美月さんを愛していなかったわけですから、未練なんてありませんよね?」
この状況下でも、迅くんは笑みを浮かべている。
「……。ありません。慰謝料も支払います。ただ一つだけお願いがあります。美和の……。美和は責めないでください。美月と結婚をする前から俺が彼女をずっと引き止めていました。美和の分の慰謝料も俺が払います。だから彼女のことにはもう触れないでください!」
そう言うと、頭を下げた。
孝介にとって、美和さんってそんなにも大切な人だったんだね。
「孝介、お前っ!!」
「父さんだって知ってるだろ!彼女を認めてくれなかったのは、父さんと母さんだ!家の都合で好きでもない女と結婚させやがって!」
孝介が声を荒らげた。
好きでもない女。私がここに居るのに、本当に失礼な人だ。
「やめろ!加賀宮さんと美月さんの前だぞ」
迅くんはふぅと呆れるように息を吐いた後
「そちらの件は、ご家族間で話し合ってもらえればと思います。結婚していると知っていながらも不倫を続けた美和さんにも責任はありますし、個人的な意見としては甘えた話だとは思いますが」
そう言って迅くんは、孝介に視線を向けた。
「話を戻します。九条グループとは、良好な関係を築きたかったのですが、次期社長である、孝介さんがこのようなお人柄ではこちらとしては安心してお取引きができません。お父様が社長でなければ、横領ということで罪に問われていてもおかしくはないレベルです。僕もそんなに詳しくはないので弁護士を通して検討するのが一番だと思いますが。一般の企業でしたら、私的横領は基本的には正当な解雇理由でもあると思います。まして、大手の九条グループです。確か、孝介さんはメディアにも出演していますよね。テレビや雑誌でもお見かけしたことがあります。もしこの事実が公に出れば、会社への不信にも繋がりますし、売上も減少、株価も下がるでしょうね」
彼は淡々と話しているが、脅しにしか聞こえてこない。
「何がお望みでしょうか?」
お義父さんは何が目的だと言いたそうだった。
迅くんが代弁し、私を擁護してくれた。
「孝介、お前!そんなことまでしてたのか!?」
さすがのお義父さんもこれだけの証拠が揃えられ、息子をかばいきれないようだ。
「そんなこと……」
孝介もそんなことはしていないとはっきり言えないみたい。
嘘をついたらさらに自分のしてきた悪事がバレるのではないかと思っているのかな。
迅くんは気にすることなく、話を続けた。
「裁判を起こしても良いと思いますが、時間もかかりますし、これだけの証拠があるんです。美月さんの気持ちは変わりませんし、孝介さんがイエスと答えてくれれば、穏便に《《協議離婚》》という選択もありますがいかがでしょうか?そもそも孝介さんは美月さんを愛していなかったわけですから、未練なんてありませんよね?」
この状況下でも、迅くんは笑みを浮かべている。
「……。ありません。慰謝料も支払います。ただ一つだけお願いがあります。美和の……。美和は責めないでください。美月と結婚をする前から俺が彼女をずっと引き止めていました。美和の分の慰謝料も俺が払います。だから彼女のことにはもう触れないでください!」
そう言うと、頭を下げた。
孝介にとって、美和さんってそんなにも大切な人だったんだね。
「孝介、お前っ!!」
「父さんだって知ってるだろ!彼女を認めてくれなかったのは、父さんと母さんだ!家の都合で好きでもない女と結婚させやがって!」
孝介が声を荒らげた。
好きでもない女。私がここに居るのに、本当に失礼な人だ。
「やめろ!加賀宮さんと美月さんの前だぞ」
迅くんはふぅと呆れるように息を吐いた後
「そちらの件は、ご家族間で話し合ってもらえればと思います。結婚していると知っていながらも不倫を続けた美和さんにも責任はありますし、個人的な意見としては甘えた話だとは思いますが」
そう言って迅くんは、孝介に視線を向けた。
「話を戻します。九条グループとは、良好な関係を築きたかったのですが、次期社長である、孝介さんがこのようなお人柄ではこちらとしては安心してお取引きができません。お父様が社長でなければ、横領ということで罪に問われていてもおかしくはないレベルです。僕もそんなに詳しくはないので弁護士を通して検討するのが一番だと思いますが。一般の企業でしたら、私的横領は基本的には正当な解雇理由でもあると思います。まして、大手の九条グループです。確か、孝介さんはメディアにも出演していますよね。テレビや雑誌でもお見かけしたことがあります。もしこの事実が公に出れば、会社への不信にも繋がりますし、売上も減少、株価も下がるでしょうね」
彼は淡々と話しているが、脅しにしか聞こえてこない。
「何がお望みでしょうか?」
お義父さんは何が目的だと言いたそうだった。